昔々あるところに、神威ちゃんというとっても素敵な美人さんがおりました。彼は両親をなくし、お母さん(空汰)と、姉妹二人(嵐・譲刃)の家族に引き取られました。
ちなみに神威ちゃんは、幼い頃、隣の家の花さか爺さん(星史郎さん、すいません・・・)の灰をかぶってしまったことがあり、その頃から『灰かぶり(シンデレラ)』と呼ばれていました。(無理があります、雪流さん・・・。)

ある日、お城でパーティーが開かれることになりました。そのパーティーは、王子様の結婚相手を決めるものでした。
しかし神威ちゃんは、華やかなところが嫌いだったので、お城には行きませんでした。

(でも、王子様には会いたかったな・・・。)

実は、王子様(当然封真)は、以前こっそり城を抜け出した時に、神威ちゃんに一目ぼれして結婚の約束を交わしました。しかし、見つかって連れ戻され、それから二人は1度も顔をあわせていません。

(でも、王子様がほかの人を選んだら・・・。俺のことなんて、忘れてるかもしれないし・・・。)

そう、城に行かなかった本当の理由はそれだったのです。
そんな神威ちゃんの前に、魔法使い(瀬川君)が現れました。

「行って、会っておいでよ。俺の手で、君を誰よりも美しくしてあげる。」

台詞に卑猥なものを感じます。

瀬川君が魔法をかけると、神威ちゃんの服はたちまち美しいドレスに代わり、靴はガラスの靴に変わりました。そして神威ちゃんは、かぼちゃの馬車でお城に向かいました。




神威ちゃんを見送る瀬川君の方に、誰かがポン、と手を置きました。
「これでよかったの?」
「師匠・・・これからですよ・・・。」
「そう、それでこそ貴方ね。まあ、私は楽しく見物させてもらうわ。」
「はい。」



王子様と再会した神威ちゃんは、幸せな時間をすごしました。実は王子様も神威ちゃんを探していて、このパーティーは、そのために開かれたものだったのです。

(きてよかった。)

幸せ気分の中で、そんなことを思う神威ちゃんの耳に、12時の鐘の音が。

「あ・・・もう帰らなきゃ。」

魔法は12時になると解けてしまうのです。
王子様は、神威ちゃんに、結婚しよう、必ず迎えに行く、と約束しました。

しかし、城を出ようとした神威ちゃんの上に黒い影が!!

「神威っ!!!」

黒い影はあっという間に神威ちゃんを連れ去り、後にはガラスの靴が片方だけ。王子様は、その片方を持って神威ちゃん探しの旅に出るのですが黒い影の正体はというと、彼以外に誰が居ると?

「楽しみが終わったら、それに見合う対価を払わなくちゃね。師匠の受け売りだけど。」

魔法使い瀬川君は、気絶している神威ちゃんの頬にそっと触れました。すると、長いまつげが揺れて、神威ちゃんが目を覚ましました。

「あれ・・・ここ・・・?」
どうやら攫われたときの記憶はないようです。瀬川君が消しているのかもしれませんね。(そんないい加減な。)
「ここは魔女の館だよ。」
「魔女・・・?」
「そう、次元の魔女。」

ちなみに瀬川君の師匠は次元の魔女様。
瀬川君(魔法使い)はずっと神威ちゃんに恋心を抱いていて、このチャンスにものにしようと言う計画なのでした。しかし、

「瀬川・・・助けに来てくれたのか?」
なぜ名前を知っている、という突っ込みはなし。魔法使いって呼ぶの変なんだもん。
「え・・・?」
「ありがとう・・・ただの友達なのに、いつも助けてくれて・・・。」

神威ちゃんは悪い魔法使いに100の精神的ダメージを与えた。

この後王子が迎えに来てハッピーエンド。強奪愛も素敵だと思いますが、世間が許しません。

「まあ、人生長く生きてりゃこういうこともあるわよ。」
「師匠・・・俺まだ貴方の半分も(どかっ)」
「さあて、次のお相手は・・・東の塔のラプンツェルなんて美人だと思うけど?」
「・・・・・・。」

師匠は、自分が楽しみたいだけだということに、そろそろ気づくべきです。
っていうか、収拾がつかなくなってきたので(いや、つけようと思えばどうにでも付けれますが。)この辺で強制終了といたします。
どの辺がシンデレラだったのかは深く考えないように!

『雪のカケラ』は封神を崇拝しながら瀬川君を応援します。

ちなみにラプンツェルは昴流君(笑)


             
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